開発ブログ #9 ― Conan Exilesの世界と物語
Conan Exilesは、オープンワールドサバイバルのゲームだ。プレイヤーは英雄コナンの野蛮な世界で生存するために、建設し、生産し、戦うことになる。だが、Conan Exilesは空っぽのサンドボックスではない。今回は、プレイヤーが解き明かすことになる素晴らしいゲームの世界を紹介しよう。
Robert E. Howardが生んだ英雄コナンの物語は、非常に豊かな世界に基づいている。英雄の偉業や闇の魔法に満ちていて波乱万丈だ。
彼はコナンの物語を多数書いた。著者の死後もコミックや映画で物語が増え続けている。
Conan Exilesはこの偉大な作品に基づき、そこからインスピレーションを得て制作したものだ。Conan Exilesの舞台は、コナンの小説で言うと「忍びよる影」(幻影の都)と「魔女誕生」(魔女の誕生)の間の時期に当たる。
背後にある奥深い物語
プレイヤーは罪を犯した追放者となり、焼けつく砂漠にはりつけにされたところからゲームが始まる。コナンその人が、君を十字架から降ろし解放する。コナンは自身の旅を続けるが、君は過酷な追放の地で生存しなければならない。
手首には謎めいた蛇の腕輪がはめ込まれている。追放の地を取り囲む巨大な呪塀を越えようとすれば、その腕輪が君の命を奪う。呪塀というのは君と外の世界を分け隔てる強力な魔法の結界だ。
この腕輪を君の腕に付けたのは誰なのだろうか?君が犯したとされる罪により、なぜこの地に追放されたのだろうか?君をここに連れてきた者は、なぜ君を処刑してしまわなかったのだろうか?
追放の地には謎が多い。君は生存への努力と同時に、謎解きを試みることもできる。
ところで、追放の地にいるのは君一人ではない。追放者が大きなグループとなり、危険な派閥ができているのだ。君が最初に出くわすのは、恐らくヨグを崇拝する食人族ダルファルだろう。東の川に沿って行くと、黒い手の旗を掲げた盗賊や海賊も見つかるはずだ。遠く北方には砂漠の犬を名乗る山賊の支配地が広がる。西には街があるが、これはスティギアの雇われ兵士と、古代の宝を求める遺物探しが作ったものだ。
多数の秘密が砂の下に埋もれ、洞窟の奥底に隠れている。思い切って探索するのもいいだろう。だが、世界の闇に潜む危険な存在に注意が必要だ。大昔の坑道や神殿は往時の人々に見捨てられて久しいが、住人が残した富や謎は新たな恐怖によって今も固く守られている。
闇の魔法が存在する場所を訪れたり、悪魔やアンデッドのような存在と戦ったりすると、君は堕落し衰弱してしまう。そこで、拠点には奴隷の踊り手を用意しておこう。踊りを楽しむことで、堕落を取り除けるのだ。
古代文明
追放の地には古代文明が残した巨大な遺跡が散在する。大きな橋や印象的な壁が目を奪うだろう。
巨像を目にするはずだが、それは奇妙な人型の昆虫のような姿をしている。一体これは何者なのだろうか?呪塀を作る魔力を持った巨石も、この謎の種族が作ったようだ。
ゲームのプレイを続け探索を進めるうちに、古代文明の手掛かりも見つかるだろう。追放の地のあちこちに、その種族の魔法が残っている。被支配者に向けた指示らしきものも見つかる。
不思議なことに、君は古代の言葉を理解できるし、時代を超えて語りかけるように彼らの声を聞くこともできる。探索を続ければ過去の亡霊にも出会えるはずだ。その足跡から情報が得られるだろう。
追放の地には探索すべき場所が多数ある。崩壊した遺跡、深い坑道、美しい神殿。格闘を見物するための巨大な闘技場もある。だが最も印象的な光景は、強大な壁に囲まれた謎の巨大な街だろう。
この街には恐ろしいものがうろつき、闇の魔法と堕落に満ちている。装備を万全に整えた者のみが、気味悪い街路や家屋を探索できるのだ。極めて危険ではあるが、この廃墟の街には数々の重要な秘密が眠っている。追放の地を本当の意味で知るための最大の鍵となることだろう。
Conan Exilesは、過酷なサバイバルと野蛮な戦闘のみのゲームではない。独特な場所と奥深い歴史が彩る美しい世界を探索できる。
これは、Robert E. Howardが生み出した英雄コナンの豊かな世界に、熱烈なファンが命を吹き込んだゲームなのだ。